書写山_圓教寺③

②の続き。

圓教寺の境内をウロウロしつつ、写真を撮っていました。妙光院というところにさしかかり、写真を撮ろうと近づいていくと、一緒に行った友人が「イノシシだ!」というので見てみると、確かにイノシシが!しかもめっちゃ近い!

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後ろに建物が見えるのでわかるかと思いますが、普通に圓教寺の敷地内です。いくら森に囲まれているとはいえ、まさかイノシシが出るとは全く思っていなかったです。めちゃくちゃびっくり。実際の距離としてはどれくらいだったかなぁ・・・3mほどかもしれません。

でも、妙光院の写真を撮りたい!と思っていた僕は、友人の制止を振り切って、イノシシに近づきながら妙光院の写真を撮ります。それがコレ。

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閉じてるやん(笑)。左側にイノシシがいます。こちらを凝視していました。

さて、写真を撮ったので戻ろうと思い、振り返ったとき、イノシシが後方の建物側へと逃げていきました。写真を撮ってから30秒も経っていません。大丈夫かなーとイノシシを写真に収めようとしました(動物好きとしてはイノシシも動物でございますので逃すのも惜しいわけです)。奥に行ってしまったので、焦点距離を変え、イノシシを再度写真に収めました。それがコレ。

ニホンイノシシ突撃直前写真

この直後、突撃されます

わかる方にはわかるかもしれませんが、突撃の準備してます(笑)。よく見ると前足を上に上げてますよね。後々調べると、これは完全に威嚇行動でした。僕の方を一点に見つめているでしょ?イノシシがカメラ目線ですよ(笑)。この写真は突撃の2秒くらい前のものです。写真を撮ったときには気づいていなかったのですが、実は前足を上げていたという。

妙光院の手前に階段があるのですが、戻ろうとそこにさしかかった瞬間!イノシシが僕に突撃してきました!まさに猪突猛進!「ブシュッ!ブシュッ!」ってイノシシが突撃してくる様はまさに「もののけ姫」。序盤に登場したタタリ神の台詞で、

「けがらわしい人間どもめ、我が悲しみと憎しみを知るがいい!」

というのがありますが、そんな感じでしたよ。

僕は焦って階段を駆け下ります!イノシシは僕の後方をそのまま駆け抜けていき、友人の前を横切り、崖をものすごい勢いで降りていきました。どうやら後方には逃げられないので、前方に逃げるしかないと判断したらしい。そりゃ僕をターゲットに突撃しますわね。それまでは僕もじっとイノシシの目を見ていましたが、階段を降りるときに目を離したので、突撃してきたのかもしれません。足速かった・・・さすが野生。あれで体に突撃されたら大けが間違いない。本来は臆病な生き物とはいえ、大きい牙もありますしね。

「ふー・・・」と、一安心。友人には怒られましたが・・・今思い出してもちょっとドキドキします。このように互いに気づいてない状態で、近い距離にいた場合は危険ですね。もしこれからイノシシに出会うことがあったら、まず逃げるようにします!

と、びっくりの出会いもあり、書写山はいい思い出になりました。やはり昔からある巨大な寺院の素晴らしさ、建築美が印象に残りますね。また、立ち入り禁止の場所も多くはなく、よくも悪くも「そのまま」です。それが良さであり、むやみやたらに立ち入り禁止だとか、柵を置いたりとかは避けてほしいなと思いつつも、それが保存状態に影響を与えることを考えると、立ち入りを禁止するのもやむなしか・・・。

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