北陸三県制覇の旅Ⅲ ~黒部ダム~

立山アルペンルートからの続き。
黒部ダムです。

黒部ダムとは、高度経済成長期における慢性的な電力不足を解消する目的で、関西電力が総力を挙げて建設した水力発電用ダムです。S_dsc00451
昭和31年着工、昭和38年竣工。
ダムに貯めた水を放出し、その勢いで水車を回し、電磁誘導により発電する(発電機を回す)という原始的な手法。
この原理自体は、はるか昔から確立されており、基本的には道端にあった水車と一緒。
昔は、石臼で麦を挽くのに、水車を利用していましたが、それを発電機に替えているのですね。
とは言え、その規模がハンパではないので、もう水車とはいえないくらいですね。

当日は残念ながら雨[E:rain]
しかも降ったり止んだりという微妙な感じ[E:sweat02]

このアーチ型の巨大なダムと水量が多いダム湖のボリュームに圧倒されます。
お盆なこともあり、観光客も多かったです。
上記の写真の上側が富山方面。
下側が長野方面となります。

特徴的なのは、まず水の放出が霧状に行われていること。S_dsc00462
もちろんこれにも目的がありました。
通常の滝のように水を落としてしまうと、滝壺が形成されます。
それがダムの下部に脆弱な部分を作ってしまう可能性があることを考慮したようです。
直接ダムにはダメージはなくとも、地盤に影響があると不安です。
霧状にすることで、ダムの地盤にはダメージを与えずに放出ができるというわけですな。
この迫力がある光景が見られる期間は、6月~10月の間だけだそうです。
ご注意を。
なお、洪水で水量が増加しすぎてしまうと、上部の排出口からそのまま水を放出するようです。

霧状にすることで、こんな特典が。S_dsc00437
晴れると虹が出ます[E:sun]
キレイですねー。
この日は雨が多かったので、晴れ間に遭遇できたのはラッキーでした。
数分間しかなかったんですよ。
慌ててシャッターを切りました。

あと、アーチ状のダムの下流側の面に設置されている、足場。S_dsc00446
キャットウォークというそうです。
点検の時に使うものだと思いますが、行ってみたい[E:sign01]
まぁ危険すぎるか・・・

黒部ダムのダム展望台にある湧水。S_dsc00457
これ凄く冷えてました。
展望台を登るのにも、この時期は暑さで大変なので、ちょうどよい補給場ですね。

下流側を撮った絵。S_dsc00467
地滑りを起こしているとこもありますね。
この峡谷を開発したってのはやはり凄いなぁ。
冬なんか、寒さと雪で工事が困難でしょうに。
当時のことだから、設備も限られていただろうし。
ひーって感じです。

そしてお土産を買って、富山に戻ります。
帰りも同じルートです。

七尾市に向かう途中は、雷雨で大変なことになっておりましたが、
道中おもしろい写真が撮れました。

ライデインS_dsc00557[E:thunder]

望遠レンズほしくなりました。
標準じゃ厳しかった・・・[E:sweat02]