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15.2017年夏季の旅 四国別格二十霊場巡拝 -第十四番 椿堂-
四国別格二十霊場巡拝も3日目に突入。この日は6寺を回って仏具屋さんに寄り、終了の予定としており、計画通りです。3日目最初のお寺は箸蔵寺。この箸蔵寺にはアクセスする方法が複数あります。
1.ロープウェイの横から登山道(参道)に入り、山門(仁王門)を通って本堂へ
2.箸蔵寺駐車場に車を停めて、参道に途中から入って山門(仁王門)を通り本堂へ
3.ロープウェイで中門まで行き、そのまま本堂へ
山門(仁王門)を通ることができるのは、1.2.です。ロープウェイでは仁王門をすっ飛ばします。自分は時間の関係で3.で行きました。
注意は「箸蔵寺」をナビで検索すると、2.の場所が案内されることです。それから、納経所はロープウェイが開く時間からしか、受付されないようです。よって、1.2.の手段で7時に箸蔵寺に着いても、すぐには納経できません。今更ですが、ウコン茶的には2.で行って、仁王門を通り、箸蔵寺を散策して、8時に納経というのが一番いいかなと思います。箸蔵寺は規模が大きいので、散策で結構時間を使えます。
さて、ロープウェイに到着。8時着です。ロープウェイの入り口前にはウサギが。
ロープウェイは8時から15分間隔で運行。当日は天気がよく、行きは僕一人だったからか、8時すぎに運行してくれました。上の写真の通り、巨大な仁王門は通り過ぎてしまいます。ここが残念ですね。
箸蔵寺中門付近着。下の写真の山上駅です。
この案内を見るだけで箸蔵寺が巨大なのがわかるかと。
護摩殿。もうこれ本堂と見間違うくらい巨大。案内板がなければ本当に間違うと思う。地震対策か、鉄の柱が屋根を支えています。
護摩殿を抜けると、本堂へ向かう階段。結構段数があるので、足が悪い方は注意。
道中、薬師堂もあります。
重文(重要文化財)なり。仕立てられている彫刻も美しい。
薬師堂を抜けて本堂へ。
この本堂が非常に大きい。写真だと伝えわりにくいですけど、この正面に見える建造物だけではなく、奧にも続いているのです。当然ですが、中に入ることはできません。お寺の方が中に入る様子を見ることはできました。この写真で閉まっている扉を開ける様子も見ることができましたよ。
本堂ももちろん重文。
仏教と神道が一体化していた時代というのが特徴的。「神仏習合」という、仏教と神道が一体化していた時代が1000年以上続いていた日本が、明治時代になり、積極的に神道と仏教を分離するようになりました。明治維新の功罪ですね。でも、1000年も続いたので、流れが変わるはずもなく、仏壇と神棚が一緒の部屋にあるというような一体感はまだありますよね。海外から見ると、違う宗教である「神道(shinto)」と「仏教(buddhism)」が一体化しているのが不思議みたいですね。太平洋戦争後のGHQの政策で、神道は国家のものでは無くなり、今の地位に至ると。それでも当たり前のように、年始は神社に初詣に行き、誰かが亡くなれば仏教式で葬るわけで、文化として根付いているんだなと感じます。
-第十五番 箸蔵寺-
〒778-0020
徳島県三好市池田町州津蔵谷1006~荘厳さと威厳が同居する巨大な寺院~
【御詠歌】いその神 ふりにし世より 今もなほ 箸運ぶてふ ことの尊き
【御真言】オン クビラヤ ソワカ本 尊 金毘羅大権現
開 山 弘法大師
宗 派 真言宗御室派略縁起
天長五年弘法大師が四国巡錫の砌、この山に金毘羅神の御神託をお受けになり、御本尊を刻まれて奉安し当寺を開創される。以来千有余年の法灯を継ぎ「金毘羅奥の院」として金毘羅信仰の中心をなしている。星祭り、春、秋の例大祭等数多くの法要があるが、中でも「箸供養」は全国に知られている。寺域広大、諸堂荘重の名刹。箸蔵谷の霊域の中に老木が茂り、付近一帯は県立箸蔵自然公園の指定を受けている。また四季折々の食材を用いた精進料理(要予約)が一年中楽しめます。
護摩祈祷 正月三日間特別護摩・毎日朝夕二回修行
当山では開創以来の伝統として、毎日朝夕二回欠かさず護摩祈祷を行っています。これは「箸蔵山の護摩」として世に知られ、信者各位の熱心な信仰を集めています。
「護摩」とは、梵焼・火を燃やすということを指し、特に密教では、火炉を設けて乳木や供物を焼き、本尊さまに祈願することをいいます。
箸蔵寺では一月一日から三日まで修正会という儀式のなかで、新年の開運などを祈念して一日二回「特別護摩」を修法しています。毎日朝夕金毘羅大権現の御宝前で修法される護摩祈祷では、商売繁盛・家内安全・学業成就など、信者各位のための祈念を行います。特別護摩は正月以外でも受け付けています。朝夕の護摩祈祷とあわせて当山事務所へお申し込みください。
本堂の西には、明らかになにか建造物が建っていた跡が。このような跡が複数ありましたので、納経のときに聞いてみたら、三重塔が建っていたらしいとのこと。記録はありそうですけどねー。
一回りして、戻ります。朝早いのでお寺の関係者以外は誰もいません。静かです。そして建物の巨大さが威厳を感じさせます。これを建造した人たちは凄い。今の時代の効率化されて画一的になった景色より、ずっと美しい。
御影や御朱印、念珠玉をいただいて終了。御影が少し折れ曲がってしまった・・・
本堂から降りる階段の途中で、ニホントカゲ君に遭遇。相変わらずコイツは可愛いですなー。隙間に入ってしまって見えませんが、過去に襲われたらしく、尻尾を自らで切った跡がありました。
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17.2017年夏季の旅 四国別格二十霊場巡拝 -第十六番 萩原寺-