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8.2017年夏季の旅 四国別格二十霊場巡拝 -第七番 出石寺-
出石寺を出発して40分くらいでしょうか。北側ルートから大洲市へ。ここは場所を調べるときに注意が必要です。「十夜ヶ橋」でgooglemapを使って検索すると別なところを示します。 「愛媛県大洲市東大洲1808」で検索した位置が正しいです。
ここは山奥ではなく、田畑が広がる場所にあります。車で本堂の目の前までアクセスができますので、巡拝では楽な方。しかも、松山自動車道の大洲ICがすぐ近くにあります。
お寺も割と小規模。でも、四国別格二十霊場で、この十夜ヶ橋は重要なポイントです。2017年9月現在、念珠玉の親玉を授与される唯一の場所だからです。
親玉とは、四国別格二十霊場で集めることができる20個の念珠玉とは別に、数珠の中央に配置する大きな念珠玉のことです。ご本尊ですから、数珠の中でも最も重要。四国別格二十霊場の親玉授与所は3年毎に変わるそうなので、ご自身が行く時に、どこで授与されるのか確認した方がいいです。僕の場合は、事前に調べてはいましたが、第一番大山寺の方は親切に教えてくれました。
-第八番 十夜ヶ橋永徳寺-
~野宿修行の場~
〒795-0064
愛媛県大洲市東大洲1808【御詠歌】ゆきなやむ 浮き世の人を 渡さずば 一夜も十夜の 橋と思ほゆ
【御真言】オン マイタレイヤ ソワカ本 尊 弥勒菩薩
開 山 弘法大師
宗 派 御室派略縁起
今を去ること一千百有余年の昔、弘法大師は衆生済度大願のため四国の各地を行脚し給い、当大洲地方をも御巡錫になりました。
当時この地方は未開のこととて、村落人家至って少なく且つ農繁期にて、宿るに家なく、途中に日暮れて空腹のまま一夜を小川に架けたる土橋の下に野宿され、夜の明けるのを待ちかね給い、一夜も十夜の長さに感じられました。かかる艱難を受けられるにつけても衆生済度の念願は愈々切なるものとなり、御身の苦しみをば忘れ給い生死の六道に生き悩む衆生をして早く信仰の橋を渡らし、速に常楽の彼岸に至らしめんと大悲の御心をは、
生きなやむ 浮き世の人を 渡さずば 一夜も十夜の 橋と思ほう
と詠じられ久万菅生山に旅立たれました。
それより十夜ヶ橋という名が起こったと伝えられています。又、遍路が橋の上を通る時、杖をつかないという風習はこの話から起こったものです。
御影や御朱印、第八番の念珠玉と親玉をいただいて終了。親玉は次の写真の下側3つです。
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10.2017年夏季の旅 四国別格二十霊場巡拝 -第九番 文殊院-