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7.2017年夏季の旅 四国別格二十霊場巡拝 -第六番 龍光院-
龍光院を出発して1時間40分くらい。距離にして55kmほどです(八幡浜側からアクセスした場合)。道中無料の高速を使ってもこの時間かかるのは、お寺への道が車一台しか通れない狭い道だからです。しかもかなりクネクネしており、見通しも悪い。車の運転が苦手な人は避けて、別の手段(タクシーとか)で行った方がいいと思います。実際、タクシーて来ている人もいました。
当日はよく晴れており、山にある出石寺から眺める景色はとてもいい。その分、かなり登っているということですね。気温も下側から比べると5℃くらい違うと思いますね。とても涼しくて気持ちがいいです。
お寺もとても立派。
階段を登り、見える門はとても大きく、荘厳な雰囲気があります。人もいないため、とても静か。
ここは周辺に住宅がほとんどないため、鐘を突いてもOK。県道28号線を通っていると、途中住宅もあるのですが、実際に住んでいるかよくわからなかったり、明らかに廃屋になっている家もありました。
-第七番 出石寺-
~場所山深く、空気荘厳~
〒799-3462
愛媛県大洲市豊茂乙1【御詠歌】くもりなき 二名の島の 金山に みのりの光 かがやくを見よ
【御真言】オンバザラ タラマ キリク本 尊 千手観世音菩薩
開 山 道教法師
宗 派 真言宗御室派納経所:駐車場より5分
略縁起
開創は養老二年(718年)六月十七日である。宇和郷田中庄に住する猟師作右衛門が、狩りに出て一匹の鹿を見つけ、そのあとを追うて山に登り、まさに鹿を射殺そうとしたところ、突然全山振動して光明赫赫と輝き、鹿の姿はかき消え、鹿の立っていた足下の岩が真二つに割れ、千手観音菩薩・地蔵菩薩の像が地中から湧き出して金色の光を放った。
この奇瑞を目撃してから、作右衛門は殺生を業とする生活をやめ仏道に入り、自ら道教を名乗りこの仏像を本尊とし、出石寺と命名した。
大師巡錫の砌、「三国無双の金山」なりと賛嘆され、後世この仏像が粗末に扱われ冥罰を蒙ってはならぬと、石室に密閉して秘仏とされ、護摩供を修法されたと言う。
この出石寺は、四国別格二十霊場の中でも特に山奥にあります。徒歩お遍路をする方もいるとは思いますが、この出石寺は要注意です。納経の時に徒歩でアクセスする場合の時間を聞いてみたところ、休憩込みで8時間を要すると案内をしているそうです。夜中に移動するわけにはいかないので、明るくなってから登るとすれば、寺に到着するのは9時前後。休憩や納経等終わらせてから下って移動しても次のお寺に行くのはかなりキツイですね。
ということで、御影や御朱印、念珠玉をいただいて終了。
次回↓
9.2017年夏季の旅 四国別格二十霊場巡拝 -第八番 十夜ヶ橋永徳寺-