急激な経済変動

HONDA 2008年 年末社長会見 骨子

厳しいっすね・・・ウコン茶です。

自動車業界に身を置くものとして、ここ最近の急激な自動車業界の変動はかなり厳しいものであると感じております。
私は開発なので、それでも現場から見ればまだ感じていないほうではあるかもしれません。
現場はもっと感じているでしょう。
そして私たちの下請けのメーカーさん達はもっともっと感じているでしょう・・・

実はNSXの開発中止の話はこの発表の前から知っていました。
12月上旬にもうすでに決まっていたことなのです。
この状況を打開するためにどうしなければならないか。
経営的に玉はすでに考えられていて、それを順次出していっている状態だと思われます。

自動車業界は裾野が広い産業であります。
鉄鋼、電機、流通、化学、加工などなど・・・
車にはたくさんの金属、樹脂などが使われ、多くの半導体部品が使われ、それらの部品を運ぶために日夜流通が動いています。
これらにどんどん波及していくことは間違いなく、ますます厳しい状態に・・・
日本の基幹産業であることは間違いないのです。

ホンダのF1撤退。
スズキ、スバルのWRC撤退。
モータースポーツの分野がどんどん縮小されております。
確かにワークスは巨額の投資が必要であり、会社の業績にも少なからず影響を与えております。
それが結果的に企業のブランドイメージUP、広告になればよい。
スバルなんてまさにそれが成功した企業であり、WRCで優勝を飾るインプレッサはめちゃくちゃかっこよかったです。
それが自分が今インプレッサに乗っている動機にもなっている。
とてもさびしい気分です。

開発費は多少下がるかもしれませんが、極端には下がりません。
先行投資を怠ると、今回のGMみたいになる。
環境対策車、燃費のよい車に投資してこなかったことが、このような状況を招いていることをGMのエライ人も認めてましたもんね。
だから開発費は極端には減らない。
選択と集中はあると思いますが・・・
だからNSXは開発が中止されたのだと思います。

なんだかさびしいような仕方ないような・・・
複雑な感じです。

コメントの投稿

  1. ぶにず より:

    なんとNSXの後継車種が中止っすか・・・自分はリトラクタブルヘッドの頃のNSXが好きでした。また、景気がよくなって魅力的な車が出てくることを祈ります

  2. ウコン茶 より:

    >ぶにず様ほぼ量産間際だったのですが・・・残念ですね。夢のスポーツカーってのは、ブランド力の強化にはなれど利益にはならない。このご時勢・・・厳しいですね・・・