またまたガイアの夜明けの話

今放送していたものです。
福知山線の脱線に関して、企業を掘り下げるものでした。
今までで一番まともに見れた福知山線に関する内容でしたね。
今までのは遺族視点だったり、JRを叩くのが目的な放送ばかりで見るに堪えませんでしたから。

私は決してJRを擁護しているわけでもないし、
遺族の悲しみは計り知れないものだと思っています。
企業に罵声を浴びせても、叩いても遺族である以上
ある程度は許容されてもいいと思うくらいです。
ですが、JRが利益優先とかいうのはかなり疑問です。
企業が利益を上げることは当然のことです。
利益優先じゃない企業がどこにあるんです?
国やNPO、法人とかは企業とは言いませんよ。
赤字垂れ流してもそのまま改善しない企業なんて存在していいと思いますか?
安全とか信頼性なんてものは経営以前の問題なんですよ。
事故が起きなくて当たり前、壊れなくて当たり前、ちゃんと時刻どおり運行して当たり前。
ですが、事故は起こってしまう。
工学的なことから言えば、事故や破損等は統計学的な確率で起きることです。
確率はどうあがいても0にはならない。
それをどこまで0に近づけるか、起きるのを未然に防ぐことが重要なんだと思います。
私は今、信頼性工学という講義、
あるいは教授の下でいろいろ教えていただいています。
それは私が自動車業界、自動車部品メーカーに絞った理由と密接に関わりがあるのです。

自動車にどれくらいの部品が使われているか、ご存知ですか?
2万~3万ぐらい使われているんです。
その一つ一つに統計学的確率として潜在的に破損やトラブルを抱えているのです。
エンジンか、ミッションか、足回りか・・・
それはわかりません。
故障の種類も、初期不良か偶発か、磨耗か・・・
車の場合、10年~のスパンで品質を保証しなければならない。。
理論的な確率ならウン億分の1ぐらいの確率の保証をしなければならない。
実際はもっともっと高い確率で故障は発生しますが。
あらゆるケースを想定してもやはり穴はある。
あらゆる実験をしてもレアケースな穴は存在してしまう。
どんな製品に関してもそうだと思います。

車に関しては日本車の品質は世界NO.1と言っても過言ではありません。
そして、自動車は人命を乗せています。
極端な話、テレビが突然壊れても人はまず死にませんが、
車が突然壊れたら死ぬ可能性は高くなります。
だからこそ厳しい世界だと思っています。
だから自分は部品一つ一つの信頼性に関していろいろ考えてみたいと思ったのです。
そして自動車部品メーカーを選びました。
技術が進歩していく中で細かい部分はどんどんブラックボックス化し、
一つの分野でだけではいいものは作れなくなった。
そして、JRやJAL、三菱などの事故で安全性に関することに注目が集まっている。
各企業も信頼性の部分は今後高めていかねばならないでしょう。
だから自分は信頼性に関することを追求していきたいと考えました。

ガイアの夜明けからだいぶ話は脱線してしまいましたが、
安全性、信頼性に関しては経営と切り離して考えるべきであるとは思います。
しかし、確率で扱われる以上、どこかで結論を出さねばならないのです。
妥協と言いましょうか。
フェールセーフということもできますが、限度がありますし。
ですが、最大限追求し限界で妥協することが必要です。
信頼性って評価も難しいですよね。
結果がすぐに表れないから専門の人も多くならない。
やって当たり前ですからねぇ・・・
そんなとこが私に似合っているんじゃないかと思ったりもしています。

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  1. 福知山線事故(8)…マスコミ問題/たかじん番組続編

    今回は福知山線の脱線衝突事故からすこし外れるかもしれませんが,
    このシリーズの(3)「マスコミにもの申した?番組」でとりあげた
    『たかじんのそこまで言って委員会』で再びマスコミ問題を取り上げていましたので
    その概要を書いておきたいと思います。
    ※この手のブログでは詳細な文字起こしをされている方々が大勢おられ
     すばらしい仕事をされていますが,今回一字一句に正確さを求めますと
     とても書ききれませんし時間もありませんので,メモをとり再構成という
     形とさせていただきます。内容の主旨は99%正しく伝わる…