「無農薬」と「有機」の違い、ご存知ですか?

「有機」不適正表示、練馬区の食品販売会社に是正指示

こりゃ「無農薬」と「有機」の違いというレベルのもんではなくて、
生産者自体偽りでひどい詐欺です。
こういう表示、生産者表示とか言いますがそういうことは非常に大事です。
内部告発ということでしたが、監視をもっとキチンとすべきですね。
ちゃんとやっているところに申し訳ない。

話は変わりますが、違いはご存知でしょうか?
無農薬はほんとに無農薬なんですよ。
農薬を使っていませんよと。
虫は薬以外の方法で管理して、作物の病気は仕方ないかな。
さてここで落とし穴。
肥料はどんなんでもいいのか。
「科学的な肥料でも無農薬となる」
たとえば去年まで農薬使ってたけど、今年だけ無農薬でやってみよう。
「無農薬ということになる」
ということなんですよ。
残留農薬のことについては何の関係もなし。
科学的なものですからね、農薬が土から検出されなくなるまでは時間がかかるのです。
しかも2.3年はかかる場合もあります。

有機はこれとは違って、明確な基準があります。
JASで決まってるんですよ。
だから有機のものにはJASマーク付いてます。

たとえばこれ。Fi2174292_1e
くめ納豆の有機納豆3Pです。
結構よく見かける有機納豆じゃないでしょうか。
陳列量は少ないけど・・・
これにもJASマーク付いてます。

ここなんですが、わかりますか?Fi2174292_2e
JASマークはよく見かけると思いますけど、
有機を示すJASマークはちょっと違います。

こんなマークが付いています。Fi2174292_3e

有機というものは何年もの年月をかけて土を作ってからじゃないとできないのです。
昔働いていたジャスコでは、有機のトップバリューはJASよりもきつい規制をかけていました。
有機転換中の作物もそのように表示して売っていました。

ただ、やはり有機は弱いですね。
腐りやすかったり、すぐに痛んだりしてしまうのです。
それからトマトのような糖度が味に直結するものはどうしても既存のトマトより味が落ちてしまいます。
水っぽいだけとか、味が薄いとか。
野菜と果物で有機農作物の認定の数に差があると感じませんか?
果物のほうが有機認定の品物が少ない。
これには前述のような理由があるのです。

ちなみにグレープフルーツとかオレンジとかの表面に付いている防カビ剤。
イマザリルとかなんたらPPとかありますが、
あれは「食品添加物」に位置づけられていまして、農薬ではありません。
でもあれが付いた手で食べ物を口に入れるとおなか壊します。
実際経験しました(笑)