国際緊急援助隊(JDR:Japan Disaster Relief team)

ニュージーランドの地震のニュースが毎日報道されていますね。
行方不明者も死者もかなりの規模になっている模様。
日本語学校が入っているビルが跡形も無くなっている惨状は、あまりに酷い。

その中で少し思ったこと。

【NZ大地震】24時間態勢の救出活動「生存者の可能性信じている」

2/24に日本の国際緊急援助隊がニュージーランドのクライストチャーチに入りました。
目的はもちろん被災者の救助。

国際緊急援助隊(JDR)

阪神大震災など、大規模な災害を幾度と無く経験した日本から、そこで得た知見、ノウハウを生かし、国際的な規模で活躍する。
素晴らしい。
素晴らしすぎるくらい。
金を出すとかのレベルじゃない。
日本ならではの要素を生かして、老若男女問わず、災害から人々を救い出す。
高度な技術と、培われた経験・・・
救助能力は世界トップクラスに高いことだろうと思います。
実際に、国際的にも評価され、認定も受けているようですし。
一部の選ばれた人しかなれず、選ばれるためには大変な苦労と困難も伴うのだろうと思います。

しかし・・・
その人達が見るのは、現実的には遺体ばかりなのだろうとも思ったのです。
酷ではあるのですが、こういう規模の災害で緊急援助隊が必要なレベルの場所という事実が、それを示してしまっているのかなと。

もしかしたら生きている人もいるかもしれない

そうやって見つけるのは遺体ばかり。
高度な技術と経験を持ち、選ばれるために大変な苦労をして、援助隊に選ばれ、派遣され助けるのが遺体なんて・・・
もちろん、救助隊がいなければ亡くなっていた人がいるかもしれません。
でもそれは「奇跡」になっちゃう。
「九死に一生を得る」という言葉は、その言葉通りでほとんどが亡くなってしまうくらいのことで・・・という意味ですよね。
現実としては、ほとんどの方が亡くなってしまうんですよね。

前述した通り、素晴らしい仕事だと思います。
一生誇りにできる。
人種も性別も年齢も関係なく、人々から感謝される仕事なんてまずない。
自分にはできないことです。

でも、その感謝が多くの屍の上にあるなんて、なんたる無常でしょうか。