弁理士

こんばんは、ウコン茶です。

先月、同期が弁理士に合格しました。
弁理士というと聞き慣れない人も多いかもしれませんね。
弁護士に比べてまだまだ一般的ではないかもしれません。

弁理士とはなんぞやと言いますと、端的に表せば、「新しい技術を守る仕事をする人」でしょうか。
具体的には工業的な所有権(特許、商標、実用新案、意匠)を法律で守らせる手続きを行う人と言いましょうか。
メーカーにとってはこれは非常に重要なことです。
ある目的を達成するために、新しいシステム(既存の技術の改良でも可)を考え出し、構築したモノは、考え出した人のものです。
その権利は法律的に守らなければならない。
著作権と似たようなものです。

弁理士試験は毎年一回行われ、数千人が受験しているそうです。
その中で合格するのは8%程度。
非常に難度の高い国家資格と言えるでしょう。
それだけ、価値がある資格と言ってもいいでしょうね。
まだ日本には数少ないですね。
合格した人は、特許事務所で働いたり、メーカーの知的財産部門で働いたりしています。

今日本は「モノを作ってなんぼ」の世界ではなくなってきています。
モノを作る場は、人件費の安い海外へ移管し、日本の工場はモノを作るだけではない機能を持ったマザー工場としている。
自動化技術が昔より非常に発達し、人の手を借りずとも、高い機能性を持ったモノを作ることができるようになったことも大きいでしょう。
日本で作らなくても、品質を保つことができるということです。
今はそういうところでコストダウンしていかないと、コスト競争力に勝つことができない環境です。
工場の海外移管は必然なのです。
じゃあ日本は何で飯を食っていけばいいの?
技術を売ることで飯を食っていくしかないと思います。
製造技術、図面を海外の工場(子会社)に売り、ロイヤリティをもらう。
子会社などを含めた連結で黒字のところでも、単独では赤字になっているところもあります。
ロイヤリティというのは非常に重要で、それは技術を売ることで得られる。
その技術を守るのに「知的財産権」というのは非常に重要なのです。
(一部海外ではひどいところもありますが・・・)
もちろん日本でも、競合他社と開発競争をしていますから、些細なことで特許にひっかかったりして、その技術が使えなくなることもあります(自分も経験済み)。
自社の技術を守る上でも重要なのです。

その同期は同い年で、自分とは違う拠点におります。
この前、弁理士に合格したよ~というメールが届き、凄いなぁと思っていたら・・・
今週の頭にうちの拠点に出張してきたので、仕事終了後に一緒に飯を食べに行きました。
色々聞くとやっぱり凄いですね~
収入も然りですが、資格の価値に圧倒される感じです。
その同期は女の子なのですが、働きながら勉強して、難関資格をGETするなんてマジ偉い。
俺に爪の垢を煎じて飲ませてほしいくらい(笑)
これでもう安泰やで~

なんだか、なにやってんだろ自分って感じですよ。
うむ、凄い。

コメントの投稿

  1. より:

    なんか面白そうな資格だね。初めて聞いたよ(^ω^;)

  2. ウコン茶 より:

    >こうちょ
    難関資格だし、資格持ってる人少ないし・・・
    これさえ持ってれば安泰ってレベルの資格だよ。
    あんまり知られてないのが残念。
    まぁメーカーとか一部の企業で主に必要とされるからかもしれないけどね。