北海道の鈴木宗男

鈴木宗男が当選したことはニュースでも話題になっていますね。
今は確か控訴中でしたっけ。
有罪になれば議員辞職しなければならないのになぜ当選するのか。
辻元清美、中村喜四郎、鈴木宗男・・・
共通することがありますよね?
ただ、元道民としては宗男氏についてはいろいろ考えさせられる部分があるのです。
私が北海道を出て行った理由もちょっと関わってきたり。

最近、景気が回復してきているという実感はありますでしょうか。
私は学生ですのでどうしても疎くなってしまうのですが、
新聞を見る限り、回復傾向なのは間違いなさそうです。
それは民間企業(大企業)が効率化、リストラなどを行ったからだと思います。
それと銀行の不良債権処理が落ち着いたこと。
あくまでも国がどうこうしたからというのは薄いと思っています。
銀行には税金が注入されましたけど。

本題へ入ります。
北海道を含め、沖縄もそうかもしれませんが、民間企業がとても少ないのです。
あっても中小零細ばかりなのです。
大企業の割合は他方に比べて低いはずです。
これは今の景気回復効果が薄いことを意味しています。
北海道は公共事業という国からのお金で景気が変わります。
というか、それに左右されやすいということですね。
札幌や旭川は都市部なのでまだマシですが、多くの町村の現実は税金頼り。

昔、鈴木宗男が第一線で活躍していた頃彼は北海道に200億持ってくる!とか、
100億持ってくる!とか地元で叫んでおりました。
それを現実にやってみせたのです。
公共事業という形でお金をばらまいたのです。
それで潤った地方土建屋は数知れず。
そんなわけで鈴木宗男は神様になりました。
いまだに鈴木宗男は神様です。
死ぬまでそうかもしれませんね。

町村は過疎化しています。
社会の中心となるべき若者が少ないこともあって町はますます保守的に。
すっかり自浄できなくなっているようです。
近年様々な市町村で企業誘致が活発ですが、これは公共事業の削減と
民需への期待があるためです。
そういったこともなかなかできなかったり、効果がでなかったり。
というわけで国からのお金に頼らざる終えないのと頼ってしまうというスパイラルに・・・
北海道に限ったことではないのかもしれませんが、それが顕著なのが北海道です。

鈴木宗男が当選した背景はそこにあります。
昔への期待があるのです。
地方はほっとかれるんじゃないかとか話題になっていましたが、
もう北海道とかはほっとかれてるのかもしれませんね。

旭川にいる人なら名前ぐらい聞いたことがあるという会社があります。
そこで働く友人は残業も大変なようです。
なのに残業代がほとんど出ない、ボーナスも全然出ないで大変なようです。
そういう地元の割と有名な会社でさえそういう状態です。
北海道はいまだ不況ですね。

コメントの投稿

  1. ライパチ より:

    自分も地方出身の者で(現在も地方ってか田舎だけど…地元の産業や自治体の在り方に疑問というか、不安を感じます。農業が主産業なのに跡継ぎはいない。跡継ぎとなるハズの若者は都会へ流れていき、都会に適応できず田舎に帰ってもやることは土建会社の下請けバイト。土建会社はほとんど談合のような形で国の事業を配分しあって競争もなにもあったもんじゃない。ずっとそうしてきた様に、変わらないことがいいことなのかもしれないけどこれじゃあ、あまりにも寂しい。魅力がない。そう思います。自分になにができるってわけじゃないけど…。

  2. ウコン茶 より:

    >ライパチ様これから成長が望めないところにわざわざいる必要もないということだよね。周りでもそうだったけど、優秀な奴ほど出て行った。自分が優秀だっていうことではないんだけど。残るのは結局親の元にいたほうが楽だとかそういう奴ばかりだった。全員がそうでもなし、理由がある人ももちろんいただろうけど。一面のみで展開していく組織は弱くなるというけど、まさにそうかも。組織には必ず、若さと意見の対立、競争が必要だと思う。そういう中から自治体独自の魅力が出てくるんだと思う。意欲がない人が多すぎるよね。