NHKの再放送ドキュメント

さきほどまでやっていた長距離トラックドライバーのドキュメントです。

ほんと過酷というものを感じずにはいられませんでした。
効率化、コストダウン・・・
そういったものの影響をモロに受けているという感じがしました。
消費者大国日本とはよく言ったものですが、
影で見えない部分に過酷さを要求していますね。

私は小売でアルバイトをしていましたので、
トラックドライバーと接する機会は多かったです。
比較的短距離ですが。
大変そうでしたよ。
暑い時期には
「パンツまでぐっしょだよ、ハハハ」
っておっしゃってました。
朝はむちゃくちゃ早いですし。

トヨタが超利益体質ともてはやされるようになり、
それの原動力は「just in time」だと言われていますね。
在庫を残さない方式ですね。
今習っていますが、
「輸送と倉庫を極限まで効率化したもの」
という感じですね。
現場から必要部品のみを吸い上げ、それだけを納入する。
だからドキュメントでやっていたように、
延着するとラインが止まって大変な損害になるようです。

私は凄い方式だと、考えた人は凄いと思っていました。
しかし、考えが変わりましたよ。
これは下請け泣かせだって。
在庫があれば、多少の遅れが発生してもラインは停止しません。
効率は悪くても、余裕はできますよね。
しかし、ジャストインタイムだとそれが許されないようになっています。
というか、それがあってはならない前提になっています。

トヨタが日本一の利益を上げながら、影ではこういうことが起きている。
今回の話はトヨタではありませんでしたけども。
トヨタは超大手ですから、
「何かあればすぐに別な会社と取引をします」
なんて言えるでしょうし。
自動車業界に限れば、グローバル化によって大手には取引の選択肢が広がっています。
そんな中で大手と取引するために必死になるのも無理はない。
しかし、裏では血の滲むようなことが起きているのですね。
企業が利益を追求するのは当然です。
でも裏では、なんだかホントに生き血をすすっているというか、なんというか・・・

私は下請けがなければ大手も生きてはいけないと思っています。
だから大切にしなければならないと思います。
過酷さを要求することが果たしてよいことなのか・・・

できるだけ早く、安全に
これはやはり両立しないものですね。
安全を追求すればそれだけ遅くなる。
JR西の事故を思い出しました。
利用者、あるいは消費者の要求が肥大化した結果かもしれませんよ。
皆さんも見るでしょう、「産地直送」、「朝採り」・・・
私実際働いていましたから聞けましたが、
「これは農家の人が4時とかに起きて採ってるんだよ」
という話でした。
いくら市場を通さず直送されるとは言え、これは過酷ですよね。
最近では宅配も当日配達とか当たり前になりましたが、
裏ではこういうことが起きているのかもしれませんね。
消費者大国は一方に大きな負担を与えていると改めて思いました。

コメントの投稿

  1. ライパチ より:

    ウコンは客観的に物事を視れるんだね。なんてか、えれぇw勉強になりやすwww

  2. ウコン茶 より:

    >ライパチ様心がけているという程度だよ。そんなに勉強になるというほどでもないような・・・というか、ネタがなくてニュースばっか(笑)

  3. 思考亭 より:

    今に始まったことではないですよ。昔は大企業の儲けのために多くの下請けが泣いていたはずです。最近はあからさまにそんなことはできません。大手がいじめることはできなくなるし、徐々に下請け、いや中小企業も効率、業務改善の努力がすごいですから。トータルとしてはよい方向に向かっていると思います。改善がなされないのは既得権をもっている役所関連じゃないでしょうか。

  4. ウコン茶 より:

    >思考亭様構図が変わったんだなと思ったのです。出す条件は厳しいが、報酬は大きめ。それをこなせるところのみと取引する。効率を第一に考えているという気がします。